多数の固有種が存在するにもかかわらず、破壊の危機に瀕している場所や地域は、生物多様性ホットスポットと呼ばれています。成因の複雑さ、立地・環境の形成に至る時間の長さから、一度破壊されると容易に復元されにくい特殊かつ脆弱な環境であり、高山、沿岸域(干潟・藻場・砂丘)、島嶼生態系等がこれに挙げられます。こうした特殊な環境は、人間活動や地球温暖化等の影響により、年々減少・劣化しており、優先的な保護・保全が進められる必要があります。
当社では、こうした特殊な環境の調査や保全事業、モニタリングを通じて、かけがえのない生態系の保全と生物多様性の維持に貢献します。
国営ひたち海浜公園(茨城県)において、海岸砂丘の保全検討を行いました。砂丘の砂を効果的に回復させるために、風況や植生の動態を踏まえた砂の移動のシミュレーションを行い、砂を搬入する適所の検討や、同時に行う除草箇所の検討を行いました。