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エコロジカル・ネットワーク計画

エコロジカル・ネットワーク(生態的ネットワーク)計画とは、生物の生息空間を相互に連結することによって、生態系の回復と生物多様性の保全を図る計画です。当社は、生物の現地調査と地理情報システム(GIS)を用いた解析により、生物の分布と、植生や地形などの環境条件との関係を明らかにし、生き物の視点に立脚したエコロジカル・ネットワーク計画を立案しています。地形図や植生図などを眺めているだけでは見えてこない、潜在的な生息環境のつながりを浮かび上がらせることが、エコロジカル・ネットワーク計画の「腕の見せ所」です。

 

関連資料


都市のエコロジカル・ネットワークの「見える化」の提案

 

事例紹介

  • 樹林性の生態をもつニホンリスとアカネズミを指標種として、エコロジカル・ネットワーク分析を行いました。小型哺乳類の行動圏サイズや移動距離についての既往の知見をもとに、GISを用いた解析により、生息環境の連続性の予測図を作成した後、現地調査に基づいて予測モデルを修正し、生息の拠点となるコアエリアやサブコアエリア、移動通路となるコリドー、移動の分断点等を明らかにし、それらのネットワークの要素を地図に表現しました。

  • エコロジカル・ネットワーク計画

 

関連論文

  • 井本郁子・川上智稔・寺尾晃二・井手任(2002)ニホンリス(Sciurus lis Temminck)およびアカネズミ(Apodemus speciosus Temminck)を指標とした樹林性動物の生息環境ネットワーク地図の作成.国際景観生態学会日本支部会報7,51-56.

当社の出版物紹介

都市のエコロジカルネットワークⅡ

財団法人 都市緑化技術開発機構 編集

都市のエコロジカルネットワークⅡ
計画づくりと自然環境情報の整備・活用ガイド

2006年発行 ぎょうせい

当社が担当したエコロジカル・ネットワークの分析・計画事例が多数掲載されています。
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