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社会的評価(業務表彰)

当社は、人と自然のインターフェイスの役割を担うコンサルタントとして、良好な自然環境を次世代へと継承していくことを社会的使命と考え、社員一同、日々研鑽に励んでいます。その技術的成果は、発注機関からの業務表彰や優良技術者表彰、学協会からの各種表彰など、社会的に高い評価を頂いています。今後とも、業務の適正な実施を通じて、一層の社会貢献に努めて参ります。

 

業務表彰 表彰状

近年の主な表彰

国土交通省 関東地方整備局 国営昭和記念公園事務所長より、 優良業務および優秀技術者表彰を受けました。

業務名称

国営昭和記念公園生物関連情報調査分析及び活用業務 (平成20年度)

 

業務の概要

  • 国営昭和記念公園では、ほぼ5年毎に園内全域を対象として、植物、哺乳類、鳥類、両生類・爬虫類、昆虫類、水生生物の項目による生物相調査(エコアップ調査)が実施されており、本業務はその平成20年度調査にあたる。
  • 生物調査結果を過去のデータと比較することにより、種の消長から環境変化について考察するとともに、近年問題となっている外来種の動向や地球温暖化の影響等の観点からも考察を加え、今後のエコアップへの提言をとりまとめた。
  • 生物調査結果をもとにGIS解析および多変量解析を適用して環境と生物相との関係を定量的に把握し自然再生の成果と生物多様性の現況を客観的に評価するとともに、生物からみた環境類型区分図を作成し、環境構造の経年変化を明らかにした。
  • 調査によって得られた生物関連情報を、既存の国営昭和記念公園生物情報データベース(バイオアーカイブ)に収録してデータベースの更新を行うとともに、過年度からの情報の蓄積を活用して、以下の成果物を作成した。
    1 )園内で見られる代表的な生物を、写真や動画とともにホームページ上で紹介するインターネット・コンテンツ「公園図鑑」
    2) 園内の主要な生物観察ポイントから、携帯電話で読み取り可能な二次元マトリクスコード(QRコード)を経由してアクセスできる生物解説システム
    3) 園内で見られる季節ごとの生物を紹介するパンフレット
  • 生物調査の結果を踏まえて、園内において生物の生息拠点となっている樹林・草地・水辺環境の主なエリアごとに、目指すべき環境像を検討し、生物の生育・生息環境としての質を高めるための生態環境管理手法を検討した。

2010年ランドスケープコンサルタンツ協会賞 最優秀賞を受賞しました。

当社が受託した平成20年度「国営昭和記念公園生物関連情報調査分析及び活用業務」が、一般社団法人ランドスケープコンサルタンツ協会による2010年度協会賞の最優秀賞を受賞しました。

選考委員会講評

「本作品は、国営昭和記念公園全域を対象とした生物と生態環境の調査・分析をもとに、管理手法や情報発信の方法などを検討した業務であり、従来の生態環境の保全を目的とした管理計画にとどまらず、データ解析をもとに生息環境の機能を客観的に評価し、公園利用と生物保全のバランスを配慮した管理手法の検討や、レクリエーションニーズに対応した生物情報を活用する提案を行っていることなどが特色となっています。
調査分析においては、多岐にわたる調査と膨大な情報量の分析を、ビジュアルに留意しながら簡潔に体系化してまとめられており、特にGISや統計解析による環境構造を分析する手法には説得力があります。また、活用計画においては、情報発信に生物の動画を導入し音声読み上げなどノーマライゼーションに配慮している点、外来種を衰退させるための管理手法など、実用的な提案として注目されます。
審査員一同、本作品は総合力で秀でており独自の提案が為されていることを高く評価し、今後の生物調査・情報発信計画における範を示すものであるとして、最優秀賞といたしました。」